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当番世話人挨拶
第20回日本乳癌学会中部地方会
当番世話人 井上正行
(山梨県立中央病院 乳腺外科)
この度、第20回日本乳癌学会中部地方会をお世話させていただくこととなりました。
未だ新型コロナウイルス感染症は収束の兆しを認めておりませんが、学会活動も徐々にコロナ前へと戻りつつあるようですので、ハイブリッド形式(現地+オンライン併用)予定とし、2023年9月2日(土)~3日(日)、山梨県立大学池田キャンパスにて開催させていただきます。
山梨県には県外からも参加しやすいアクセスのよい施設が少ないため、まず会場の選定が障壁となりましたが、ご厚意により甲府駅より車で10分程度の会場をお借りすることができました。会場は武田神社や昇仙峡などの観光地にも比較的近い立地ですので、時間の許す限り山梨県を満喫していただければ幸いです。
さて、現在、日本人女性の乳癌生涯罹患率は11%にまで増加し、小さな山梨県でも年間約600名もの方が新たに乳癌と診断されております。乳癌は社会的にも家庭においても重要な役割の担い手である40-60歳代での罹患が多く、20-30歳代の若年患者さんも稀ではないことからアピアランスケアや就業支援、妊孕性温存医療など多方面からの患者支援が重要となります。しかしながら、種々の医療資源が限られる地方において、その支援体制を確立することは容易なことではありません。そこで、学会のメインテーマは、月並みですが「支えよう 地方の乳癌診療」とさせていただきました。患者さんが安心して、そして未来への希望をもって乳癌治療に臨むことができるように、地方でも実現可能な患者支援についてざっくばらんに議論できる場としたいと考えております。
本会にご参加いただいた方にとって実りのある2日間になりますよう可能な限りの準備を進めて参ります。また、趣を異にした企画やささやかですが県産品のおもてなし企画も予定しております。残暑のきびしい時期の開催とはなりますが、多くの皆様の甲府へのご参集を関係者一同お待ちしております。
令和5年3月吉日